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希望退職で提示される退職パッケージとは

近年では希望退職を取り入れる企業も増加傾向にありますが、
そもそも希望退職とはどういったメリットが発生するのか
ご存知でしょうか。
一般的な退職では退職金や給料も一定額以上は
支払われないため、特別に社員が利益を得ることは
ありません。
しかし早期で希望退職を行えば、割増退職金という
退職パッケージが提示されます。
具体的には勤続年数に応じて10~30%の増額が
見込まれており、企業が希望退職者を募集している期間に
応募して退職をすると、上積みされた退職金を受け取ることが
可能となるのです。
退職パッケージの内容は企業によっても様々ですが、
給料の増額と退職金のアップを提示されることは
希望退職では一般的とされているため、一時的に
まとまった収入を得ることができるのです。

希望退職を利用する前に注意しておきたいこと

一見すると希望退職にはメリットが豊富にあると
思われるでしょうが、場合によってはデメリットが
発生する可能性もあります。
退職パッケージの内容がどれほど魅力的であったとしても、
再就職までに時間を必要とするならば生活費も
視野に入れて希望退職を検討する必要があります。
また希望退職後の生活、精神的負担、といった部分も
重要視されてきますので、社員にとっては安易に
メリットばかりを挙げられる制度でもないのです。
また募集する企業側としては人件費の負担を削れる
対策であるというメリットがありますが、
希望退職者を募ったとしても予想よりも遥かに下回る
希望者数にしか達しない、希望退職後に企業の
経営状態が回復しないという事態に陥れば
一時的に高いコストを要しただけではなく
経営状況をさらに重視していくために整理解雇を実行せねば
ならない状況に発展することも考えられるのです。
つまり、退職パッケージの内容だけに重点を置くのではなく、
今後の見通しをしっかりと立てた上で計画を実行することが
企業と社員双方にとってメリットが大きいと言えるでしょう。